

マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)について 先日エントリーした記事に手を加えました。
記事は殆どが主観ですからそのおつもりで。
書くきっかけになったのは、この記事
【動画】マーク・ジェイコブスが語る、ルイ・ヴィトン08/09年秋冬メンズコレクション
それとWOWOWで観たジェイコブスの番組で・・
実際のところヴィトンに興味はなかったのですが、ジェイコブスのキャラクターに興味が湧きました。
最初番組を見た時は、ただヴィトンというブランドを支えているデザイナーってどんな人?
というだけで何となく見ただけなんですね。

その時の感想は単に不思議な人、壁がない人、きどりがない人、変わった人でも2回目見ると奥が深い(笑)
この人には作品に関して壁はないんじゃないかと思えるほど。
作品だけじゃなく、普段の素顔もそうじゃなくては、こういう発想はできないのではないかと思いました。

映像で見た彼は共に働いているスタッフ達と、ごく自然に踊ったり、自分からお菓子を配ったりする、自分はヴィトンのアーティスチック・ディレクターでありながら対人との壁、おごりは一切感じない素晴らしい人間性。むしろ風采が上がらない、ビシっとしない印象を与えてしまうのではないかと・・・
いや、それがいいのかもしれない
と感じたのです。


(画像は・B・アルノーとジェイコブス、
・オフィスの机には7本のファッション界のオスカー
・ハトの井出達でファッション会場へ、乗用車に乗れないのでトラックで)
1963年4月9日 ニューヨーク生まれ
1981年 パーソンズ・スクール・オブ・デザイン入学
主席で卒業し
1984年 「ジェイコブス・ダフィ・デザイン社」設立
1987年 CFDA アメリカ・ファッションデザイナー協会のベリー・エリス(新人デザイン賞)を最年少で受賞
1989年 ベリー・エリス社のチーフダザイナーに就任
1992年 CFDA 「ウーマンズデザイナー・オブ・ザ・イヤー」受賞
1997年 ルイ・ビトンのアーティスチック・ディレクターに就任
ヴィトンがプレタポルタ参入を機にジェイコブスが大抜擢されました。
余談ですが
http://www.afpbb.com/index.php?module=Special&action=FS_TypeD&keyword=F-WB-LVM&pageID=2より
LVMH Group
モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン
オフィシャルサイト
http://www.lvmh.co.jp/
会長:ベルナール・アルノー
LVMH(グループの持株会社)は1987年ルイ・ヴィトン社とモエ・ヘネシー社の合併により設立。
その傘下にある各企業は、それぞれが長い歴史を有し、フランスの文化と伝統を体現していることがその大きな特徴。
高級ブランドを数多く保有しており、事業収益は毎年2桁台の増加をみせている。
2006年10月2日、ルイ・ヴィトン財団によるミュージアム設立を発表。
2007年着工、2009年完成予定。
グループ傘下ブランド
◆ルイ・ヴィトン◆クリスチャン・ディオール◆ジバンシィ
◆セリーヌ◆ロエベ◆エミリオ・プッチほか多数
そのB・アルノーが1980年代にルイ・ヴィトンを買収し、世界最強ブランドに押し上げたとされます。フランス一の大富豪で彼がジェイコブスを抜擢した訳です。売り上げは毎年60%の伸び
といいますから脅威です。話がそれました。
ジェイコブスに戻ります。
番組で印象に残ったジェイコブスの言葉があります。
「間違った道が正しい」「頭にあるのは既に知っているイメージ」


上等の絹を漂白してどんな感じになるか、かばんに素材の質が違う小さなバックを縫い付けたり(後述)、花をアイロンでプレスしてつぶしてアクセサリーに使ったり。きれいになるまでつぶす
私は素材を活かすのが、私の中で普通だと考えていましたから、邪道だと思ったのですね。
どっか壊れているんじゃない? って
2度目に見た時、衝撃を感じたのです。
ただ潰すのではなく、よりいいものを探求するためにやっていることが何となく理解できました。
これは只者ではない(笑)


ショーの服のデザイン、モデルのアクセサリー、服に合わせて靴もバックも合わせて行く、
それがトータルで納得が行くまで潰す、壊す、創るを繰り返す。
時間はいくらあっても足りない。
ショーの前日になって素材の色を変更したり、ちょっとしたデザインまで変更するのは、こういう仕事にはつきものだけれど、徹夜しても間に合わなかったりしたり、ショー開始の時間が遅れるのも、ある種理解できる気がします。


スタッフも大変だけれどザックバランで気さくな人柄はスタッフにすれば精神的なストレスは少ないと思います。「ここへ来るとほっとする」と言うスタッフもいるくらい。
それと反対にどんな注文するかわからないので、そっちのストレスはあると思うけれど。
それは職業につきものかな?



こう言ったら、叱られるかもしれない、とかそういうピリピリした雰囲気はないんじゃないかな?
どんな意見であっても受け止めてくれる、一緒に考える
作品のセンスや感覚が自分とあまりかけ離れている人にはキツイかもしれないけれど、それが嫌なら止めていくし、それでも彼についていく人もいるのは、どこの世界でも同じかな?
☆素材の質が違う小さなバックを縫い付けた28個限定の超オリジナル作品。


最初のが試作品です。真ん中が出来上がり、右がショーの様子、
明らかに色合いとかいい感じに仕上がってます。
こんな発想は面白いけれど作品にするのは大変でしょ。
縫うのもバッグの技術が凝縮!
取り掛かりはいつも?
「ありえない」
「バカげてる」
これがジェイコブスの口癖?!
このバッグ、しめて3万5000ユーロ
(2月1日の為替は1ユーロ約158円だから約553万円也)
スタッフ全員の汗と涙? の結晶
左の試作品に丸いボタンのようなものが付けてあるけれど、これがその時影響を受けたものかはわかりませんが、来日したとき
草間彌生さんに会って彼女の水玉模様に感化されたのか、インスピレーションが湧いたのか



しばらく水玉に凝ったみたいです。
試行錯誤して色、配置、素材を練り上げる。
真ん中と右は作品、右のは草間彌生さんの「南瓜」に似てるけれどその辺りの著作のことは関知しません。

そろそろ終わりにします。お蔭で少しだけですがこの世界に迫る(笑)ことができた気もします。
どんなものでも極めることは並ではできないので、単にジェイコブスの表面を見るだけでなく、そこに息付いている突き詰める執念や拘りに触れ大いに刺激を受けました。


最後にバカげている例(爆)の1例靴のかかとの形がひし形?のようなもの、丸いもの?
接着に苦労したと思うけれど
それでショーでは外れたのかな?
モデルは靴を脱いで両手に靴を持って歩き出した・・
でもこんなところまで彼の発想がドッキンドッキン息しています。
バッグのショーなのに。
そう
バッグ(ヴィドン)のショーなのにバッグが一つも登場しないショーをやったのもジェイコブス
そんな彼のショー ニューヨーク社交界では必見!
NYコレクションでは映画のプレミアより人が集まるそうで、ハリウッドスターの舌を巻くとか?
気取りがなく、カッコいい、どんなものにでも対応できる
「褒め言葉は決して信じない」
とはいうものの
B・アルノーの「君は天才だ」の一言には癒されたはず・・・・
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