走り出した聖火

2008 OLYMPIC

 チベット問題で北京五輪に対する抗議が相次いでいます。
聖火リレーも予定通りとはいえ、すっきりしないまま2日、カザフスタンのアルマトイを起点にスタートしました。
 純粋にスポーツを愛する者にとっては、こういう問題には触れたくない気持ちと、だからこそ訴えなければいけない気持ちが葛藤するのではないでしょうか。

 そういう中国で開催されるという現実、ギョーザ問題も進展しない中複雑な気持ちを抱きながら、練習に余念がない参加選手・・・

 せめて抗議の意思を伝えたい、と開会式をボイコットする動きもあります。
走り出した聖火
改めていろいろな記事を読んでみました。
【図解】北京五輪、聖火リレーの通過ルート
人権侵害中国、北京五輪開催できる? 各国で抗議活動
チベット騒乱で北京五輪ボイコット?
北京五輪開会式ボイコット、米下院議長が大統領に検討求める
【主張】北京五輪開会式 皇族の欠席を支持したい
<北京五輪>スピルバーグ監督の芸術顧問辞退「影響ない」、ダルフール問題に抗議―中国
北京五輪聖火歓迎式、戒厳下で終了
五輪聖火、13万7000キロの旅へ 中国政府チベット問題で抗議拡大を警戒
北京五輪:聖火、世界21都市へ 抗議や妨害、懸念しつつ
タイの聖火リレー走者、チベット問題に抗議し参加辞退
聖火リレー妨害の恐れ、中国新疆ウイグル自治区で70人逮捕
インド:聖火リレーのルート大幅短縮へ
北京五輪の聖火リレー、中国当局はチベット通過に強気姿勢
五輪開会式出席せず=ブラジル大統領
中国が聖火リレー抗議の「国境なき記者団」を批判
北京五輪:会場外なら選手らの意思表示を規制せず IOC
パリ市、北京五輪聖火リレーで人権問題提起
トルコで聖火リレー妨害
チベット問題、IOCは中立の立場=五輪参加、決めるのは選手とNOC
北京五輪の仏代表選手、半数近くが開会式ボイコットを支持
聖火北京に到着 厳戒の中、リレー開始へ
中国とチベット亡命政府、聖火リレーコースで応酬

現状と問題点について、この記事を引用します。

クローズアップ2008:北京五輪聖火リレー開始 影落とすチベット問題

北京五輪の聖火リレーが2日、カザフスタンのアルマトイを起点にスタートした。コースは五大陸21カ国・地域に及び、距離、範囲、参加人数はいずれも五輪史上最大。中国指導部にとって「勃興(ぼっこう)する中国」をアピールする絶好の機会だが、チベット暴動に関連し、欧米の人権団体が聖火通過に合わせて大規模な抗議行動を計画している。聖火とともに「反中」のうねりも世界に広がるのか。中国政府は神経をとがらせている。

◇「万全警備」各国に要請−−中国
「多民族が共存するユーラシア大陸の中心で今日、五輪の聖火が新たな力を帯びて輝き始める」

 カザフスタンのナザルバエフ大統領は2日、アルマトイ郊外のスケート場で開かれた出発式典で宣言した。スポーツウエア姿の大統領が自ら第1走者を務めた。ただ、華やかな式典会場の外では警察官約4500人が配置され、不穏な動きがないか目を光らせた。

 カザフは18年間、君臨する大統領独裁体制下で人権団体の活動は厳しく規制され、抗議集会はなかった。しかし、中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区に接し、数万人のウイグル人が住む。新疆では中国から分離独立を求める過激派勢力がテロや暴動を起こしたことがあり、チベットと並ぶ中国当局の警戒対象だ。

 ソ連崩壊直後、アルマトイには独立派の亡命組織があったが、中国との友好関係を重視する大統領は徹底的に抑え込んだ。厳戒態勢の背景にはこうした事情もある。

 「万全の警備をお願いしたい」。聖火リレーが予定される国々の中国大使は水面下で、通過国政府への要請を続ける。聖火にまで「万全の警備」を迫る中国の姿は、チベット問題の難しさを浮き彫りにしている。チベット問題に限らず、台湾、人権問題、食の安全などでも世界的な中国批判が再燃しかねない懸念もあるのだろう。

 採火式での抗議活動について、中国政府は「五輪精神に反する恥ずべき行為」(秦剛・外務省副報道局長)と批判するが、「表現の自由」を尊重する多くの聖火通過国はむしろ、中国に人権改善を求めてきた立場から「容認」する可能性もある。

 中国人民解放軍の馬暁天・副総参謀長は3月31日、北京での日中防衛次官級協議で、昨年後半から欧米首脳が相次いでチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と面会していることについて「こうした動きの後に騒乱が起きた。これは過去に騒乱が起きた時と同じパターンだ」と指摘。欧米諸国が北京五輪とチベット暴動を通じ中国を揺さぶっているという認識を示唆した。

 聖火歓迎式には胡錦濤国家主席が出席し、自らトーチを掲げて聖火を送り出した。聖火リレーには、欧米諸国とチベット問題を巡って対決姿勢を強める中国のメンツがかかる。【モスクワ大木俊治、北京・浦松丈二】

◇来週欧州へ、人権団体が抗議計画
欧州ではチベット人を支援する人権団体や有力政治家が聖火の通過を待ち構える。

 「(北京五輪で)中国は平和国家を印象づけるつもりだろうが、我々はこれを『偽物』だと暴露する」。ロンドンを拠点とする「フリー・チベット・キャンペーン」のマット・ウィティケイス広報は毎日新聞の取材に意気込んで語る。

 87年に設立され、約1万人の会員を擁する同団体は、聖火リレーの全行程で抗議行動を計画している。ロンドンでは「沿道に数百人を動員して抗議の声を上げる」という。

 ウィティケイス広報は、中国当局による情報統制で事件の全体像を把握するのが困難だと批判。「一部の外国人記者へのラサ取材許可はまったくのごまかしだ。記者活動への制限撤廃、国連など独立機関による事件の検証、チベット人の言論の自由が不可欠だ」と指摘する。

 ギリシャでの聖火採火式に乱入した「国境なき記者団」(本部・パリ)の一人で、アジア担当のバンサン・ブロッセル氏(35)も「中国政府は『五輪までに人権状況を改善する』と約束したが、事態はむしろ悪化している。表現や報道の自由が保障されない限り、友好の祭典である五輪の中国開催には同意できない」と訴える。

 ただ、両団体とも選手団の五輪ボイコットまでは求めない。「選手たちは長年準備を続けており、我々は昨年、方針を『開催反対』から『開会式不参加』に変更した」とブロッセル氏。

 「圧力」は中国政府だけでなく、日米欧にも向かう。「主要国首脳が開会式不参加を決めれば、中国政府は人権改善を考えざるをえない」(ブロッセル氏)と見ているからだ。

 聖火が7日に通過するパリ。ドラノエ市長は2日の会見で、通過時に市庁舎に横断幕を広げると表明した。

 「パリは世界中のどこの問題であっても人権を擁護する」。そう記される横断幕は「チベット問題を訴えるため」(ドラノエ市長)。パリから北京に向けてアピールする。【ロンドン町田幸彦、パリ福井聡】

■ことば

 ◇五輪聖火リレー
古代五輪発祥の地、ギリシャのオリンピアで3月24日に採火された聖火は、五大陸21都市と中国国内31省・自治区・直轄市を130日間かけて13万7000キロの旅を続ける。

 北京に3月31日に到着した聖火は、欧州、北米、南米、アフリカ、アジアの順に回る。日本は98年冬季五輪の開催地だった長野市に4月26日に到着する。その後、韓国のソウル、北朝鮮の平壌と回り、5月4日に中国本土に戻り、国内リレーに移る。

 中国国内の目玉は、チベット自治区での世界最高峰チョモランマ(英語名・エベレスト)の登頂。別のトーチに分火された聖火が5月初旬に頂上を目指す。3月に大規模暴動が発生した同自治区ラサへ6月20日に着く予定。中国国内のリレーは約3カ月間で、北京に再び到着するのは8月6日。8日の開会式で聖火台にともされる。

毎日新聞 2008年4月3日 東京朝刊



 日本はどういう立場でどう対応するのでしょうか。
皇族の欠席を支持したい
という記事はあったけれど。

早く結論出せばいいとか、そういう問題ではないけれど・・・
国際社会の中において様子見ばかりしている日本

正直 それどころじゃないかもしれない
すったもんだ ばかりで。

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